なぜ悪い?高血圧
時代劇の血しぶきのシーンは大げさじゃない?
血圧は血液を体内に循環させるために必要な圧力ですから、高ければ高いほど新鮮な血液を力強く全身に送り込むことが出来るのではないかと思うのですが、残念ながら血圧が高いことは、健康にはまったく良い影響は無いのです。
実は血圧は基準範囲内でも、血管壁に相当に強い圧を加えています。例えば基準血圧の130mm/Hgという数値は、1平方cmあたりの水銀を130mm(13センチ)押し上げる力(圧)を意味します。これは血液に比重の近い水に換算すると、1700mm(170センチ)もの値になるのです。 時代劇やサスペンスの殺人シーンで、人間が切られた体から血しぶきが上がるのは、大げさではなく、医学的には正しい事で、それは血圧があるからなのです。
高すぎる血圧は血管を痛め、動脈硬化を招きます。
血管の中は、血液が流れることで、相当に強い圧力がかかっていて、この圧が高ければ高いほど、血液が強い勢いで流れ、血管壁に大きな負担をかけます。
これが長期に渡れば、血管内膜に損傷を与え、それが原因で血管が硬くなったり、細くなったりします。こうして動脈硬化が進んでしまうのです。そして動脈硬化が進むと、血管内の血液の流れが悪くなりますから、血圧はまた上昇するという悪循環に陥ってしまいます。動脈硬化の多くの理由は、血液中のコレステロールなどの脂質が、血管内壁に付着することによって発生することがほとんどですが、高血圧が理由で起こる動脈硬化も同じように心筋梗塞や、脳卒中を起こす大変危険な状態なのです。
